information
- 所在地
- 京都市中京区
- 用途
- バー
- 構造
- 木造2階建て
- 床面積
- 72.06m²
- 共同設計
- Puddle
- 施工
- TANK+LOOWE
- 完成年
- 2016.5.8.
- 写真
- 太田 拓実 (3,CHAB DESIGN)
background
昭和初期の京町家を改修しクラフトビールと日本酒のバーを計画。
敷地は観光名所と呼ばれる場所からは少し離れている。大通りに面し交通量が多い。
外観は閉鎖的で奥行きの浅い建物であり、近づくと長い年月の痕跡が柱や壁に刻まれていた。
design
賑わいが外に伝わる店。そういう店は自然と足が向く。人が動き回ること。動きをどう作るか考えた。
注文は入ってすぐのビアカウンターでキャッシュオン方式とした。必然的に人の動きが生まれる。
ファサードは店内がよく見えるようオープンにし、床面積は減るが屋根裏が見える開放的な1階客席とするため2階床は半分吹き抜けとした。
1階客席は奥の階段に向かって少しずつ床を上げることで人の動きに立体的なリズムを与えた。
また、この京町屋の古びたマテリアルのもつ重さ対し、新規の要素は階段や壁や床であってもパーツをはめ込むような軽さで扱った。
その新旧の優劣のないバランスがこの建物の敷居を少し下げ、足を何度も運びたくさせてくれる。